石田三成増田長盛の副状

直書と呼ぶべきものを挙げるに、〔四四四〕の如きがある。これは、(天正十四年)九月廿五日、羽柴秀吉が越後の上杉景勝に、同国新発田氏并に上野の真田氏の事等に関して命を伝えたものであって、この直書に添って行った石田三成増田長盛の副状は、〔四四四附録〕の如きものである。直書副状共に鳥子の切紙であるが、かかる文書は必ずしも鳥子では無く、奉書紙、檀紙を折紙として用いたものもある。〔四四五〕は、羽柴秀吉の直書と申すべきものである。之は折紙に書いてある。とのことです。