年号の有無では書礼の厚薄を決定し難い

次に〔二六〕〔二七〕が、〔二八〕〔二九〕以下よりは、書礼に於いて薄いことは申す迄もないが、〔二五〕以上のもの全部より厚いとは俄かに決定し難い。恐らく本文書止めに、「仍執達如件」と記した〔二一〕の上に位すべきものであろう。

次にこの項の中、日附に年号を附けたものと、無いものとの間に於ける書礼の厚薄は如何であろうか。両種の諸例を対比するに、俄かに決定し難い。〔三〇〕以下の諸例の如く、本文書止めに極めて鄭重な例文を記した実例が、年号を附けない諸例に見るところが無い。とのことです。