田村清顕の白川晴綱宛書状

又かかる料紙の折り方をし、而もその料紙を切らず、その一部を封紙に充てて、封を調えるものもある。之を図版(第一三七図)に示すと、左の如きものである。(略)

この文書は、陸奥三春の田村清顕が、同国白河の白川晴綱に送った書状である。図に現れた横の折り目が二筋あるが、この筋目で内側に折り、中間にて縦に二つに折り、それを次第に細かく左端へ向け、裏側へと折り込み、左端で巻き止めて「南え自三」の上書を記し、封を加えたのである。とのことです。