折封と切封とが合わさった封式と料紙の横ノ内折とは相応する

この横ノ内折の場合には、上包の封の仕方にも特色をもっている。上包の料紙で本紙を包んだ後、上包が本紙の文よりも余るが、この余った部分を、上下共に裏へ折り返し、その折り返したところを、紙縒で結ぶ、ここまでは先に述べた折封と同様である。然るにこの紙縒で結んだ裏のところに墨引即ち封の印を書く、之は上下に加える。この墨引きは切封の時と同じく封の字を極端に崩した印をくわえている。即ちこの封目は折封と切封とが合わさったようなものと云うべきである。之を図版(第一三六図)に示すと、左の如きものである。この封式と料紙の横ノ内折とは必ず一致し、相応した式となっている。とのことです。