中世の充所の敬語、殿、館、様

次に充所には、先方の人を表す言葉の下に敬語を付ける。後世の消息書状には、大抵之を具えているが、奈良時代のものも同様である。今その言葉を挙げて見るに、尊みことが最も多く、尊者、尊公、貴人等があって、比較的種類が多くない。之は中世に於いて大体殿、館、様の三種に限られていたと同じ傾向にあると云い得る。とのことです。