平出か少なくとも闕字

次に文中に見える殿下の文字は偶改行となっているが、その下の御坐が闕字になっている点から推すと、平出か否かは明らかでないが、少なくとも闕字を用いたであろう。然しこれは前述の如く最澄并に円仁の書状に見えている書礼である。而して謹上の上所も宿所の脇附も、既に上げた多くの啓状書状に見えていて、ここに特に述べる必要を見ない。とのことです。