鎌倉時代からある国宣

この宣旨を、国の知行主が管内の社寺地頭御家人等に伝達する為に数多国宣を出しているが、右に挙げたのが信濃国の一例で、市河六郎左衛門尉に、現在所持している所領を、右の宣旨に任せて従前通り所持してよろしいということを伝えたのである。国宣は此の頃始めて現れたのでは無く、既に鎌倉時代からのものがある。而して又その形式の相違しているものもある。之に就いては別に後項に説くこととする。とのことです。