義時専権時代の特異な奉書

之が義時の時代を過ぎて執権北条泰時連署同時房の時代に至ると、何れに対しても一様に執権連署連署奉書で出すこととなって来たのである。要するに、この特殊の奉書は、義時専権時代の特異の事情に依って起こったものである。かように三代将軍の時代から執権連署の時代に移る過渡期、若しくは制度が中間途絶えた時には、往々先例常例と趣を異にした文書が出現している。とのことです。