江戸時代に及んだ官途受領の文書

以上列挙したように、この部類の文書の中一行書のものは、その文言は簡単であるが、各々の書式に至っては区々である。文字が少ないために却ってその配置が一定していない。右に挙げたものは一二の例に過ぎない。

この官途受領の文書は、武家の間に於いて主従の関係を儀礼上示す頗る大切なものであって、江戸時代に迄及んで行われたことは勿論である。かくて代々之を大切にして今日に及び多数伝わるに至ったのである。とのことです。