笠の緒に縒り込んだかどうか確かでは無い

長政はこの書状の裏に、上記家康の八月八日附の書状を写している。更にこの書状を検すると、料紙が縦に四片に切断してある。(此の文書を特に原寸にして図版第一三〇に示す、切目に注目せられたし。)この文書の下に張ってある附箋に、使者が関所を通るのであるから、濃々に切りさいて笠の緒に縒り込んで持ち帰ったと書いてある。笠の緒に縒り込んだかどうか確かで無い。とのことです。