神余、「かまり」ではなく「かなまり」か

この書状は、鳥子の切紙に書き、追而書は極めて小さい紙片に書いてある。本紙が切紙であると、追而書は小切紙に書くのが一種の書礼となっている。この追而書に見えている神余(かまり)氏は越後から京都に出ていたので、その下向にこの書状の送致を託したのである。又実隆の色紙も神余氏に懇望され、之を与えたことが見えている。かように京都の文化が地方に及んで行ったのである。とのことです。