越後上杉氏と小田原北条氏との和談

次に体裁等に地方的特色のある一二を挙げる。〔四五九〕は、越後上杉氏の城代として上野沼田城にをった沼田三人衆松本景繁、上野家成、河田重親が、永禄十二年春から始まっていた越相和談即ち上杉氏と小田原北条氏が協和して甲斐の武田氏の関東侵略に当たろうとした交渉に関して、上杉氏の老臣山吉豊守に送った書状である。ここでは内容の説明よりは、追而書が本文を書き終えた次の余白、すなわち日附の上部と奥とに海底ある形式を示すために例示したのである。とのことです。