書止め「執啓如件」以下のもので上所を附けない書式はない

〔九〕の如く、書止めを「上啓如件」と変え、下附に「奉」、上所に「謹上」を附けたもの、〔一〇〕の如く、上所に「進上」を附けたものがある。又〔一一〕の如く、書止めを「言上如件」と書いて、上所に「謹上」を附けたもの、〔一二〕の如く、下附に「奉」を、上所に「進上」を附けたものがある。右の如く書止め「執啓如件」以下のものにして、上所を附けない書式は見当たらない。〔三〕から〔一二〕へと次第に鄭重さを多く表しているのである。とのことです。