公家では自筆でない直状、奉者の書かない奉書は存在しなかった

而してこの奉書は奉ずる人が必ず自筆を以て書いたのである。直状であれば必ず自筆にて書き、それまでに及ばぬ時は奉書を書かしめ、その奉書は、奉者が自筆にて書く形式になっていた。自筆にあらざる直状、奉者の執筆しない奉書は実に存在しなかったのである。とのことです。