今川氏真の北条氏家臣大藤政信宛感状

(略)

この文書は、永禄十二年六月武田信玄駿河富士郡の大宮城を攻めた頃、北条氏の家臣大藤政信が伏兵を出して、駿河から甲斐に塩を運送する者を討ち取り、敵国たる甲州勢の往復を絶った軍労を感謝する為に、今川氏真から出した感状である。この事実によって甲斐と駿河との間が交戦状態に入ると、駿河勢は同国から甲斐に塩荷の上ることを遮断して、敵国をして経済的に困却せしむる方法を講じたことが判る。とのことです。