著者の地元、相模の古社寺

さて、著者の地元相模です。

鎌倉の古社寺に多く伝わる。鶴岡八幡宮別当寺伝来のものは明治維新後散佚したが、なお頼朝の寄進状以下多数伝わっている。鎌倉五山建長寺には極めて少ない、円覚寺には、開創以来の古文書が多数伝わり、東国としては有数のもの。同山内塔頭黄梅院にもあり、又明月院にも伝わる。東慶寺には女子の縁切に関する古文書が多数ある。覚園寺、浄光明寺、宝戒寺、浄妙寺報国寺光明寺、妙本寺など、なかでも覚園寺、妙本寺に多い。極楽寺は惜しいことに極めて少ない。長谷寺も少ない。江ノ島に関するものは、岩本院すなわち上宮に関する古文書が後身の岩本楼に伝わっている。箱根湯本の早雲寺、三浦郡の最寶寺にもある。津久井郡光明寺には、太田道灌・三浦道寸の珍しい古文書がある、とのこと。