所領の古文書、公家の第一位は、久我家

公家伝来の古文書

近衛・九条両家に平安時代以来の政治に関するもの、摂関家領に関するものが多い。次いで菊亭、久我、勧修寺、西園寺、三條西、廣橋、山科、舟橋、土御門、壬生の諸家。なかでも久我家には、鎌倉時代から室町時代に至る、同家所領に関する古文書が多数伝わっている。所領に関する文書としては公家中の第一位を占めている。土御門、壬生家は宮内省図書寮に、廣橋家は東洋文庫に、山科家は内閣記録課に所蔵されている。日記の料紙には、古文書を裏返して用いたものが多い。近衛家の兵範記、廣橋家の勘仲記、民経記、三條西家の実隆公記など。

地下としては立入家。内蔵寮に奉仕した家で、室町時代の即位の費用など貴重な古文書を伝えている。