織田信長に太政大臣従一位の官位を贈られたときの宣命。料紙は黄紙、日附に御画日「九」。このころには後に紹介する徽号(きごう。天皇が高僧に生前贈る号)勅書と同じように、日附を加え且つ御画日を加えることとなっていた。信長の菩提所のため、大徳寺総見院に伝わったものだろう。
詔書の本文はすべて内記の書くものであった。
清書奏の時の料紙は、黄紙すなわち黄麻紙。草奏、覆奏のときは不明。古い時代の詔書宣命の正文の伝わるものはない。
延喜式によると、
大神宮 縹紙すなわち縹麻紙
賀茂社 紅紙すなわち紅麻紙
石清水以下 黄紙すなわち黄麻紙(おうまし)
を用いたという。とのことです。