頼長朝臣、流れ矢に中る

〔三〕後白河天皇宣命

保元の乱の乱後の処罰を石清水八幡宮に告げさせた宣命平安時代中期ごろから、読み宣ぶる詔を宣命と、文章に書き表して宣読を主としないものを詔書と区別するようになった。神祇に告げ奉るものは皆宣命と申した。

後昆(こうこん)後の世の人。

弖(て)阿弖流為の「て」ですね。佐藤進一『古文書学入門』ではp.74に他に、我(が)、尓(に)、波(は)、支(き)、良(ら)、祁(け)、留(る)、止(と)が宣命書きとして紹介されています。祁は祁答院(薩摩郡)の「け」ですね。