2021-04-26から1日間の記事一覧

阿衡の任を以て、卿の任となすべし

第二類 勅書 に入ります。 公式令義解によれば、大命中、尋常の小事に用いるのが勅である。 1 勅を奉る人が、中務省に宣べ送る。 2 中務省にて覆奏を致す。 3 終わって之に卿以下の署名を取って案として留めておく。(この時には御画日は加えない) 4 中務省…

織田信長に太政大臣従一位を贈る

〔四〕正親町天皇宣命 織田信長に太政大臣従一位の官位を贈られたときの宣命。料紙は黄紙、日附に御画日「九」。このころには後に紹介する徽号(きごう。天皇が高僧に生前贈る号)勅書と同じように、日附を加え且つ御画日を加えることとなっていた。信長の菩…

頼長朝臣、流れ矢に中る

〔三〕後白河天皇宣命案 保元の乱の乱後の処罰を石清水八幡宮に告げさせた宣命。平安時代中期ごろから、読み宣ぶる詔を宣命と、文章に書き表して宣読を主としないものを詔書と区別するようになった。神祇に告げ奉るものは皆宣命と申した。 後昆(こうこん)…

二十年に一度、十一月朔日が冬至となる

記念すべき第一号の文書です。 〔一〕文武天皇元年八月十七日御即位の詔 文書の始めと終わりに、主格・対格を表す書式は、日本固有のものだそうです。 〔二〕醍醐天皇朔旦冬至詔 十一月朔日が冬至にあたるのが、二十年に一度あり、これを祥瑞として出した詔…