「微妙塔下」と宛書を加えて

〔九〕後奈良天皇宸筆諡號勅書

後奈良天皇妙心寺開山慧玄の二百年忌に本有圓成国師諡号を賜ったときのもの。「微妙塔下」と宛書を加えている。この御書礼といい、慧玄を篤く尊崇せられたによるものと思われる。妙心寺に賜る勅書は、これを踏襲し、

〔十〕後西天皇宸筆諡號勅書

でも慧玄三百回忌に、「微妙塔下」と宛書を加えた勅書をだしている。