備後鞆の足利義昭の御内書

〔四四三〕は(天正六年)九月十一日、備後鞆に居った足利義昭が、薩摩の島津義久に豊後に出勢を促し、この出勢に依って同国の大友氏を牽制して、これがため安芸の毛利氏の義昭の帰洛援助を容易ならしめんとする計画を告げ、義久に切に忠節を抽でしめんがために出した御内書であり、〔四四三附録〕は、この御内書と同様の趣意を義久の老臣伊集院忠棟喜入季久に伝えて、義久に意見を加えんことを促したものである。とのことです。