飛騨江間氏の老臣から上杉氏老臣に送った書状

〔四六〇〕は、飛騨諏訪城主江間氏の老臣河上富信と申す人が、上杉氏の老臣河田長親に送った書状である。元亀四年即ち天正元年四月廿五日のものである。中に謙信と信長との関係も見えているが、飛騨から甲斐の武田信玄死去の風説を伝え、之が美濃尾張即ち織田氏の経略に如何に響いたか、この辺の情況を越後に報じているのは特に興味深い。とのことです。