信長、秀吉の書札式の文書は御内書と称していない

室町時代に於いて、御内書は将軍の書状に限って称したが、この将軍家に代わって天下を経略した織田信長次いで豊臣秀吉の書札式の文書は如何と云うに、何れも明らかに御内書と称した事実を発見し得ない。更に降って、徳川家康以下の同氏将軍に至ると、その書札式の文書を御内書と呼んでいる。之には花押の代わりに印を押しているものもある。その一二を上げると〔四三九〕〔四四〇〕〔四四一〕の如きがある。とのことです。