第三部、第一、第一類状・啓、第一式~第一四式

ここでいまの立ち位置を振り返ってみましょう。

いまは中編古文書の形様の第一部公式様文書、第二部平安時代以来の公文書、に続く、第三部書札様文書です。

そのなかの第一 書札様文書(自奈良時代平安時代中期)の第一類状・啓です。このなかに第一式から第一四式まであります。この第五式までみてきたことになります。

いま読んでいる本に、徳川家康から水谷勝俊宛書状に「急ぎ啓(もう)します。」という書き出しのものがありました。齋藤慎一『戦国時代の終焉 「北条の夢」と秀吉の天下統一』中公新書、2005、p.41。