奉書御教書

第二 書札様文書 平安時代末期以後

平安時代の中期迄は、消息書状は単に私の意味の文書たるに止まっていたが、此頃からその書式が奉書御教書と呼ぶものに用いられて来た。この奉書御教書は、高い地位にある者が、自ら直接出すべき消息書状に代えて、側近に奉仕する者に意を伝えて、之を文書に書かしめるものであった。即ち奉仕者が、上位の者の意を奉じて出す文書である。とのことです。