覚とあっても、当時は手日記、条書、条目等と称していた

この種の文書には、差出所も時に記してないこともあるが、それは極めて稀である。然し充所を欠いていることもある。要するに書式は概して簡略なものである。

かかる文書を、当時手日記或いは条書、条目等と称している。書き出しに覚とあっても必ずしも覚書と云わず、古く覚書と云う言葉は見えていない。之は近代に至って現れて来たものである。然しここでは便宜この種の文書を条書覚書として取り扱うこととする。とのことです。