「敬白」は主として僧侶充て

次に書止めに「穴賢」、若しくは「かしく」と附けたものがある。〔八〕〔九〕はその例である。

更に書止めに「謹言」と附けたものがある。〔一〇〕は案文であるが、前左大臣一条家経)から太政大臣西園寺実兼)に送った消息の書礼を見るべき貴い資料である。〔一一〕の如く、「謹言」に代えるに「敬白」と書いたものもある。敬白は主として僧侶に充てた文書に附けている。然しそれに限ったわけでは無かった。とのことです。