第四部 印判状

第四部 印判状

前部に記した書札様の古文書は、室町時代に至って、益々盛んに用いられたが、この時代の末期所謂戦国時代から文書に印を捺して出すものが多く現れるに至った。印を文書に捺したことは、既に第一部公式令の書式を取った文書に見え、此等の文書は大方印を捺す定めであった。この形式の文書に代わる新しい第二部宣旨類、第三部書札類として説いた文書が、次第を逐って盛んになるにつれ、公式令の書式の文書に捺した印は追々用いられなくなり、之に代わって鎌倉時代以来支那宋元文化の輸入と共に伴って入って来た新式の印が印ひられるに至った。とのことです。