足利義政の五山禅僧住持職任命の公帖

八代義政が、九代義尚の薨後之に代って幕政を執り、晩年に至って偶その病中五山の禅僧の住持職任命の公帖に、花押を署する代りに印を捺したことが、前代に絶えて無き新例で、然も後に之が続かなかった。将軍は印は備えていたのであろうが、之を通例の文書に用いなかったのである。とのことです。