武田信玄の龍の印判状

次に武田家に於いても、この類の印判状を多く出している。今その一例を〔四七九〕に挙げたが、これは元亀三年七月廿五日、信玄が、大坂石山本願寺門徒との関係を深める為に、信濃安曇郡一向宗の正行極楽安養の三箇寺に、深志即ち松本城の普請奉行衆から課する普請以下の諸役を免除する為に出した印判状である。日附の日の一字にかけて龍の印判が捺してある。とのことです。