他に類を見ない「奉」を名の肩に付けた文書

又奉者が下附の文字「奉」を名の肩に付けているのは、他に類のない書き方である。芳春院は永禄四年に没した義氏の生母晴氏室(北条氏綱女)の院号であるから、この院に住した僧侶が、義氏の命を承けて朱印状を出していたと思われる。

以上にて、印を日附の行に捺したものを挙げ終えた。とのことです。