打曇(うちぐもり)

次に三寶院に伝わる建武、康永、応永の大乗戒牒は、何れも打曇の鳥子を用いているが、天文廿年のものは通例の鳥子である。尚お文安元年の小乗戒牒は唐紙を用いている。成典の天延元年の戒牒は、未だその料紙を一見していない。とのことです。

※打曇(うちぐもり)は紙の天地や片隅に寄せて藍や紫の雲形に漉きあげる手法