大江匡房の奉じた院宣

院宣は所謂院政時代から起こったものであることは申すまでもない。〔二七九〕に挙げたのは、白河上皇院司の大江匡房の奉じて出したもので、今伝わる院宣では最も古い。淡路守に日吉御幸の禄料を調進せしめる為に出したのであるが、その年次は詳かでない。右は朝野群載に収めてあるから、原本に依ったのではない。とのことです。