蒙古人襲来の風聞

   ち 武家御教書・奉書

 関東御教書

(略)

この文書は、鎌倉幕府の執権北条時宗連署同政村が、将軍の仰せを奉じて、薩摩国阿多北方の地頭に出した奉書である。蒙古人襲来の風聞があったので、之に備える為に幕府は種々の方策を講じた。鎮西諸国に居住していた地頭御家人には勿論警備に就かしめた。然し鎮西に所領を持っていても、本人がそこに居住していないものが多数あった。幕府は此等のものには至急本人が下るか、或いは代官を遣わすかして、その所領地に居住して、警備に就かしめた。とのことです。