幕府奉行飯尾宗勝、同之種の奉書

 室町幕府奉行奉書

管領の奉書施行状に次いで、幕府の諸奉行からも奉書を多数出している。大体その種類が二つあった。其の一は、(略)

この文書は、幕府の奉行飯尾宗勝、同肥前守之種の奉書である。石清水八幡宮の社頭に於いて紀氏神人等が争闘を為し、流血の事あって神体が遷座した為、先例に従って本社を造替する事となったので、丹後守護一色義直にその造営料の勧進に応ずるように促したものである。前掲の管領の奉じた御教書とこの奉書とを比較すると、その様式に於いて全く同じであることが判るであろう。とのことです。