鎌倉府に於いても管領が公方の仰せを奉じて奉書を出している

 鎌倉府執事・管領・奉行奉書

京都に於いて管領が将軍の仰せを奉じて御教書を出したと同様、鎌倉に於いても、管領が公方の仰せを奉じて奉書を出している。〔三三四〕は、永和二(天授二)年十二月十九日、管領上杉能憲が足利氏満の仰せに依って出した奉書である。その書式は京都の管領の御教書と異なるところはない。又下に施行すべき命令を伝えるときの奉書も、京都と同様施行状と称していることもある。とのことです。