朝鮮在陣中、虎と豹を狩りとった吉川広家

料紙は鳥子を切紙に切って用いてある。封紙も同質の紙を用いたこと勿論であるが、今伝わっていない。封の形式は折封と申すべきものであったろう。

なお副状の一例を示すに、〔四四九〕の如きものがある。これは(文禄四年)四月廿二日、豊臣秀吉吉川広家に、朝鮮在陣中虎狩を行い、之を狩取って進上し、且始めて豹をも進上せることを褒めるために出した朱印状の副状である。奉行浅野長吉と木下吉隆とが奉って出したものである。朱印状も副状も共に折紙を料紙に用いている。朱印状の性質に就いては後項に於いて説いてある。とのことです。