義満から春屋妙葩に送った御教書

更に〔二六〕の如く、書止めに敬語「恐々謹言」を附けたもの、更に〔二七〕の如く、之に上所「謹上」を附けた珍しい例もある。〔二八〕の如く、書止めに「恐惶謹言」と鄭重に書いても、上所を附けない例もある。然しこれは将軍家御判の御教書で、特に自筆で書いている。義満が三宝満済に丁寧な儀礼を尽くしているのである。次に〔二九〕は同じ書式で、義満から天竜寺の春屋妙葩に送った御教書、これは自筆を染めていない。とのことです。