「謹上」よりは「謹々上」が一層経緯を表す

〔二一〕の如く、書止めは「執達如件」で、下附と上所とを副えたもの、又〔二二〕の如く、「執啓如件」で同様のもの、更に又〔二三〕の如く、「上啓如件」で同様のもの、之と少しく異なって、〔二四〕のごとく、上げ所を「謹々上」と記したものもある。「謹上」よりは「謹々上」が一層敬意を表した書き方である。更にまた〔二五〕の如く、書止めを「言上如件」に変えて、下附に「奉」と附け、上所に特に「進上」と書いたものがある。この書礼は前の例よりも更に鄭重な意味を表している。とのことです。k