僧侶に充てた御内書

更に〔一二〕の如く、「誠恐敬白」と結んだものもある。僧侶に充てた御内書であるから、この書止めの文言を用いたのである。〔一三〕は、書止めに敬語を附けた計りでなく、その実名が上に重ねてある。之は「謹言」と敬語を書いたものよりは鄭重な書礼である。かかる実例は余り多くない。更に〔一四〕の如く、書止めに名字と敬語「恐惶謹言」とを付けたものがある。とのことです。