信雄の「威加海内」、信孝の「戎劔平天下」の印判

此等の外、伝馬専用と思われる朱印、或いは「實」の一字を印文にした小形の黒印をも用いている。然し何と云っても「天下布武」四字の朱黒両印が信長の重要な印であった。天正十年信長の仆れた後、その子信雄は之と同じ輪郭の中に、「威加海内」の四字を印文とした黒印、又同信孝も同じように「戎劔平天下」の五字を印文とした朱印を用いている。この形式の印判が織田氏一門の特色と見ることができる。とのことです。