信長の尊信を受けていた禅僧澤彦の撰定した「天下布武」の印

信長はこの年八月、隣国美濃に齋藤龍興を攻めて、その居城稲葉山を陥れて之に移った。この戦捷の結果、急々天下に武を布くべき機到来せりと信じて、この印を用いたものであろう。政秀寺記に依ると、この印文は同寺住持にして信長の尊信を受けていた禅僧澤彦の撰定せるものと云う。とのことです。