家中伝来の古文書を集録する 毛利家、佐竹家

諸藩に於ける家中伝来古文書の集録 です。

長門の毛利家。享保七年家中より家伝の古文書を書き上げ、系譜を副えて提出させ作られた萩藩閥閲録。家・所持者769、巻数170、これほど大部の古文書を集録したものは他に類がないそうです。寛保元年に増補しているとのこと。

萩藩旧臣の山内首藤家は家伝の古文書を巻物に仕立てていて各巻の表題を「文徴」と記し、26巻、甲乙丙丁四部にわけ、嫡庶の両流にわけて収載しているそうです。その表題の筆跡が寛保元年差し出した系譜のものと同筆だそうです。よく気づくものですね。

周防岩国の吉川家。萩藩よりはるか後年になるもののようではあるが、家中から家伝の古文書を録上させているとのことです。

出羽の佐竹家。史館があり、宝永七年家中伝来の古文書を借り上げ、記録し、原本は各家に返却している。その際、もし持ち主において焼失紛失などあれば史館に写したものに依って写本を付与するという記録が付されている。史料編纂所架蔵の秋田藩採集古文書と題する古文書の写しには、岡本又太郎家蔵文書以下家中101家、城下諸士303家、城下陪臣10家、城下庶民17家、文化新出家蔵48家、都合479家のものが収められている。とのことです。