河内に入ります。
南朝と関係の深い観心寺・金剛寺に平安時代初期からの文書や楠木氏に関する文書が伝わっています。金剛寺の末寺河合寺にも南朝に関するものがあります。廃絶した壷井八幡別当通法寺の古文書は今同宮祠官の家に伝わっているそうです。
和泉に入ります。
堺の開口(あくち)神社に平安時代末期以来の古文書が多数あります。久米田寺、松尾寺に南朝のものが多く、特に久米田寺には、大塔宮、楠木氏一族の古文書があります。
摂津に入ります。
四天王寺に伝わっています。勝尾寺(かつおうじ/かつおじ/かちおじ)は、平安時代末期からのものが極めて多数あります。西国巡礼第二十三番の札所です。讃岐流罪から戻った法然が滞在したことでも知られていますね。他に瀧安寺、大覚寺、中山寺にも古文書を多数伝えているそうです。