「悉之、謹状」という鄭重な書礼

次に日附に年附をも書き表したものの書式には、先づ〔一四〕の如く書止めが「悉レ之」で充所が無く、〔一五〕の如く書止めに「悉レ之」に「以状」を加えて充所を欠き、更に〔一六〕の如く、書止めが「悉レ之」で充所を具え、更に又〔一七〕「悉之、以状」の書止めで、而も充所を具えたものもある。書礼は大体右の記述の順序に次第に多分の鄭重さを表しているのである。尚〔一八〕の如く、書止めを「悉之、謹状」と記した如きもある。これは勿論「以状」よりは鄭重な書礼である。とのことです。