徳川氏が伊勢山田の尼僧に与えた伝馬手形

扨てこの伝馬の朱印を捺して出した手形の一例が、〔四九九〕に挙げた文書である。本文書出しに、この朱印が一顆捺してある。伊勢国山田の慶光院の尼僧が、大坂から山田に帰る道中その使用に、徳川氏が各駅をして伝馬を仕立てしめる為に発した手形であり、之に依って東海道計りでなく、伊勢参宮街道等にもこの伝馬の朱印の制規が行われていたことが判る。とのことです。