秀吉の海外貿易に関する方針が窺える重要な史料

なお将来一年に五度十度かかる船が渡来しても差支えない。漂到した寄船でも妨ぐることをしない。白糸を買上ぐるは単に商売が目的でなく、日本にかかる貿易船の到着することを誘引するためである。然し白糸の取引は奉行の下着以前勝手に行ってはならない由をも伝えている。何年のことか年紀は明らかでないが、天正の末年かと思われる。秀吉の当時に於ける海外貿易に関する方針を窺うに足る重要な史料と申すべきものである。とのことです。