仰(おお)する所件の如し

第四種 院宮下文 い 院庁下文

で取り上げました文書の終わりのほうに「所仰如件」とあるのが、「おおせのところ」か「おおするところ」か迷っていました。なんとなく「おおするところ」と習ったような気がしてひっかかっていました。

これも佐藤進一『古文書学入門』で解決しました。p.92~93にこの文書が載せられ、その注解がp.94に載っており、

仰(オオ)する所件(クダン)の如し、以上のように仰せられた。

とでておりました。昔習ったという記憶もばかにならないものです。