信仰する神仏の名号を用いた上杉家の印文

日附の上部に形態の頗る異様な印が捺してある。この印は景勝が始めて用いたものではなく、その先代謙信が既に永禄年間から用いている。その印文には、勝軍地蔵、摩利支天、飯縄明神の名号が表してある。これによって謙信等が此等の神仏を信仰していたことが判る。総じて上杉家の印の印文には、その信仰する神仏の名号を用いたと思われるものが多い。とのことです。